今日は当院に来院された患者さんの話をいたします。

87歳、男性の患者さんが今年の1月に来院されました。お悩みは、昨年秋頃から

「急に背骨が右に傾いてきた」

ということです。会う人会う人から「背骨が右に傾いている」と言われ、また久しぶりに帰ってきた息子さんからも

「おやじ、右に傾いてきた」と言われ、だんだんうっとうしくなってきたそうです。

特に痛みがある訳ではないのですが、周囲のみんなから言われる度にだんだん嫌気をさして当院に相談に来られました。

私の見解では、急になった訳ではなくだんだんと変化していったのでは？と。ただ長時間座っていると右臀部の神経痛があるということで、痛みをかばってきているうちにそのような姿勢に変化してきたのではないかとも思っています。

また、肩甲骨や肩関節の可動域の低下など姿勢を悪くする要因は他にもありそうだったのです。

そこで私は身体全体のバランス、各関節の動き、ご本人様の各動作の可動域をチェックし施術にあたりました。

また、ご自分で姿勢矯正する体操の指導、及び施術後にもいっしょに矯正体操をしながら約4ヶ月対応させて頂きました。

最近では、前から知っている人からは「姿勢がよくなった」と言われ、他の人からは何も言われなくなったと聞いています。

はじめは1年位時間がかかるかと思っていたのですが案外早く解決の方向に向かうことができて良かったと思っています。

今では2週に1回の通院ですが、もう少し間を空けてどのように変化するか見ている状態です。

ご本人様の自宅での体操もどこまで効果を維持できるのか？。今後は日常生活で生じる身体の歪みを矯正するためのメンテナンスに移行しています。